2013年8月1日木曜日

8月6日から開催「つつみ の ことわり」展のご案内

 

 

つつみ の ことわり 展 ー伊勢貞丈「包之記」の研究ー

山口信博+折形デザイン研究所

日時:8月6日(火)〜 8月24日(土)12:00〜22:00 入場無料
休館:日曜・祝日・8月14日(水)〜 18日(日)
会場:越山計画/札幌市中央区北2条西3丁目1 越山ビル202
主催:越山計画・叶多プランニング
企画協力:クリエイションギャラリーG8
会場構成:小泉誠

デザイナー山口信博と折形デザイン研究所が、
贈進の際の包みと結びの礼法“折形”の古典「包結図説」と長年にわたり向き合い、
丹念に解き明かしてきた折形の作法と、そこに隠された文化的無意識を読み解きます。

会場デザインは、日本を代表する家具デザイナーで武蔵野美術大学空間演出デザイン学科教授である小泉誠氏が空間をつくります。8月6日(火)には山口信博氏と2人でのトークショーを開催。さらに、8月5日(月)・6日(火)には、山口氏と折形デザイン研究所による折形ワークショップも開催いたします。
  
■ワークショップ
① 8月5日(月)19:00-20:30(5日はワークショップのみ)
② 8月6日(火)18:00-19:30
講師:山口信博+折形デザイン研究所
定員:各30名 ※要予約
材料費:各回2,000円
申込み・問い:[FAX]011-219-3989[mail]info@kanata.in(叶多プランニング) 

■トークショー
日時:8月6日(火)20:00-21:00
出演:山口信博+小泉誠(家具デザイナー)
料金:1,000円
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「つつみ の ことわり」展について 山口信博
 折形は贈答の際の包みと結びの礼法である。
その折形のバイブル的な存在に伊勢貞丈の「包結図説」がある。
江戸の中期、天保十一年(1840)に出版されたものだ。「包之記」を上巻、「結之記」を下巻とし合わせて「包結図説」と呼ばれている。
その「包之記」には二十三種の折形が図入りで紹介されているが、ほとんどが見開きに完成図と展開図が示されているのみである。
この完成図と展開図の間の、省略された手順をダイアグラム化し、それを通して思考の原理・原形や文化的無意識を読み解くという試みの展覧会である。さらに、山口信博と折形デザイン研究所が十年余にわたって、古典とどのように向き合い、そこから飛躍して具体的な形へいかに着地させてきたかを、見ていただく展覧会でもある。
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山口信博(やまぐちのぶひろ)
1948年千葉県生まれ。コスモPRを経て1979年山口デザイン事務所設立。
現在、有限会社山口デザイン事務所代表。折形デザイン研究所主宰。
代表的な仕事に住まいの図書館出版局の『住まい学大系』全100冊のデザイン、
SD選書のリニューアルデザイン等がある。俳句結社『澤』同人、俳号は方眼子。

折形デザイン研究所 
グラフィックデザイナー山口信博を中心とし平成十三年(2001)に設立。
著書に『折る、贈る。』ラトルズ、『半紙で折る折形歳時記』平凡社、
『新・包結図説』ラトルズ、『和のこころを伝える贈りものの包み方』 誠文堂新光社。

伊勢貞丈(いせ・さだたけ/いせ・ていじょう)
享保二年(1717)生まれ、天明四年(1784)没。
江戸時代中期の旗本(幕臣)・有職故実研究家。通称は平蔵、安斎と号した。
著書に、『貞丈雑記』『軍用記』『犬追物類鏡』『包結図説』『神道独語』などがある。
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